上田西ってどんな学校? -学校長&現役学生&OG特別対談-

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50年を迎えて -学校長&現役学生&OG 特別対談-

生徒に寄り添い「人間力」を伸ばす教育を

海野アナウンサー

海野 今回はお忙しい中、村松校長先生ならびに生徒会役員のみなさんにお集まりいただいてありがとうございます。校長先生と生徒が集い学校について語り合う、こんな機会はあまりないことだと思いますので、生徒のみなさんもざっくばらんにどんどんと意見を言ってみてください。では早速ですが村松学校長、西高の特徴ってどんなところなんでしょう?

校長 そうですね。西高は、設備面の充実した高校であるといえます。敷地面積は長野県内でも屈指の広さで、普通科の学校に限れば、長野県内で最も広いのではないでしょうか。また、平成21年には西館が竣工しましたし、さらに昨年度にグリーンアリーナ(第二体育館)も完成しました。今まで以上に生徒が勉強やクラブ活動にも打ち込める環境が整ったのは、嬉しいことですね。

海野 生徒のみんなは、設備の面って実感できているのかな。

中澤 他校の友人からも、西高はグラウンドが広くていいって聞きますね。

上水 私、西館のカフェテリアが大好きです。他の生徒もみんな気にいっていると思いますよ。お昼はあっという間に席がいっぱいになってしまいますし。

海野 そんなに好評なんですか。そういえば、学食ではなくカフェテリアと名付けたのは何故なんですか、校長先生。

校長 新しい施設なので、大学のような洗練されたな雰囲気の場所にしたかったという点もありますが、噴水もある美しい中庭を望むロケーションなので、お昼以外の時間も生徒に憩いのスペースとして使って欲しいと思ったからなんです。今年からは放課後の時間でも軽食やおやつが食べられるようになっているので、部活動や補習などに励む生徒にどんどん活用してほしいですね。

飯島誠(生徒会会長)

海野 授業や教育方針の特徴としては、どういったところがありますか?

校長 まず本校の特徴として挙げられるのは、グローバルな人材育成に力を注いでいるところだと思います。オーストラリアと中国に姉妹提携校があって、毎年多くの生徒が留学制度を活用しているんですよ。
そして広く世界に目を向けると同じぐらい大切だと思っているのが、私たちが生活する地域のことです。Dプロジェクトという地域の自治会との交流を行う部活動が発足してから10年以上経ちますし、挨拶や清掃を基本としてもっと地域の人々とコミュニケーションをとり、ここにあってよかったと言われる学校にしていきたいと思っています。

飯島 僕が生徒会長に立候補した時も、通学路の清掃をより充実させようという演説をしました。これから西高の伝統のようなものになっていけばいいなと思ったので。

上水美紀(生徒会副会長)

長濱 私はDプロジェクトの部長をやっていて、毎年11月に最寄駅の西上田駅で行われる緑のフェスティバルには生徒会と協力して参加しています。小さな駅ですが、多くの地元の人が参加してくれるのでとてもやりがいがありますね。

海野 生徒のみんなの話を聞いていると、バイタリティに溢れていて、なんだか私も元気になってきますね。昔から西高には元気な生徒が多いと思うんですが、校長先生の目からみた西高生徒の特徴ってどんなところでしょうか。

校長 私は西高に在籍して25年になるんですが、昔から変わらないなあと思う生徒の特徴がありますね。それは、どの生徒もとても人なつっこいところです。根が素直で明るく、人を信頼できる子が多いと思っています。

海野 なるほど。こうした生徒さん達の特徴も、先生の面倒見がいいからなのかもしれませんね。

西條愛里(生徒会整美委員会)

校長 そうですね、昔から西高には面倒見のいい先生が多いんです。生徒との距離感が近いので生徒に対して親身に接することができるんだと思います。パリッとした若い先生が多いですが、味のあるベテランの先生もいて、いいバランスになっていると思います。

海野 今、校長先生から先生と生徒の距離が近いという話がありましたが、生徒のみんなも同じように感じるのかな?

西條 授業中とそれ以外の時間で、ちゃんと切り替えて接してくれる先生が多いですね。だからプライベートな悩みも相談しやすいです。恋愛のことについて相談したこともあります。

上水 私も先生に結婚ってどう?って質問してみました。そしたら「失敗だった」と言ってましたけど(笑)

長濱美祝(生徒会副会長)

海野 今回、本当に久しぶりに母校である西高を訪れたんですが、卒業して8年経った今でも担任の先生をはじめ、お世話になった多くの先生方が当時のままでした。こうして学校を訪れ気軽に恩師に再会できることは、心強いし安心感がありますね。私立高校ならではの良いところだと感じます。
ところで生徒のみんなは、“将来の夢”は持っているのかな?

飯島 僕は福祉関係の仕事をしたいんですが、中でも養護学校の先生になりたいと思っています。小中の時に車椅子の友人がいて、その子の世話をする先生の様子を見て将来こういう人になろうって思うことができました。

長濱 私はブライダル関係の仕事に就きたいと思っています。

西條 料理とか好きなのでパティシエになりたいですね。

上水 どういう仕事になるの分からないんですが、私は美容関係の仕事をしたいです。

海野 中澤君はどうかな?

中澤拓夢(生徒会副会長)

中澤 僕はまだ具体的にどういう仕事をしたいのかが定まっていないんですが、将来は日本全国を巡れるような人間になりたいですね。あと世界史も好きなので、各国にある世界遺産なんかもたくさん見てみたい。仕事で実現できたら最高なんですけどね(笑)。でも最近の暗いニュースなんかを見てると、もっと現実的にならなきゃいけないのかなとも思います。

海野 みんなそれぞれ自分の将来像を持っているなんて、とても素晴らしいですね。
実は私もアナウンサーになりたいと思ったのが西高で2年生だった2001年でした。なぜその年なのかというと、9.11の同時多発テロが発生したからなんです。当時は連日そのニュースでもちきりでしたが、高校生だった私にとってはなんだか映画のようで、事態の重大性が実感できずにいました。そんな最中、社会の授業が教科書の内容ではなく、この同時多発テロがどういった意味を持っていて、新聞やテレビではどのように報道されているのかという内容になったんです。この時に私は自分が得ている情報はほんの一部にすぎないんだということを知り、自分が情報を発信する立場で仕事をしてみたいと思うようになったんです。情報を発信する仕事って何だろうと考えた時、アナウンサーしか思い浮かばなかったということもあるんですが(笑)。そこからアナウンサーになるにはどうしたらいいか、アナウンサーになりやすい大学があるのかなど一所懸命に調べました。でも、自分では分からないことばかりで、西高の先生方に色々と調べてもらったり相談に乗ってもらったりしたんです。あの時、先生方に協力してもらえなかったら間違いなく私はアナウンサーにはなっていないと思いますので、今でも本当に感謝しています。

校長 海野さんのように、はっきりと「これがしたい」「こうなりたい」という目標を作れることは本当に大切で、実際に夢を実現できたのは本人の執着心と行動力のたまものだと思います。
でも、高校生でなかなかそこまで出来る子は少ないですね。多くの高校生は何かしらの夢を持っているけれど漠然とした不安も持っていて、その間で心が揺れている状態なんです。そしてその振れ幅もとても大きい。見た目はしっかりしはじめたよう見えるけれど、とても不安定な世代なんです。私は生徒が自分と向き合い、さらに現代社会と向き合うことで、夢と現実を橋渡ししてあげることができるのではないかと考えています。現代社会を知るためのカリキュラムとしてアメリカ史や郷土の歴史、異文化研究など30近い科目を揃えていますので、生徒にはそこから少しでも自分の人生の生き方というもの学びとってもらいたいと思います。

海野 そうですね。高校時代というのは子どもから大人に変わる時期ですし、将来の方向を決めるうえで最も大切な時期だと思います。そういった目的をもったカリキュラムがあるというのは、本当に頼もしいですね。
校長先生、最後に上田西高校はこれから、どんな教育をして、どんな生徒を育てていきたいとお考えなのかお聞かせいただけますか。

校長 一番は当校で学んだ生徒に幸せになってもらうことが目標であり、望みです。そのためには、勉強や部活を通じて学力や体力などの能力を伸ばすだけでなく、精神面を成長させることが重要ですし、共同生活でのコミュニケーション力なども大切です。このような「人間力」というべき能力を伸ばす教育をもっとしていきたいですね。そのためにも生徒は、色々なものを吸収する必要がある。そしてそのために学校が色々なものを用意してあげる必要があるのだと考えていますので、人材、システム、設備などあらゆる面をより充実させていきたいと思います。そして時には厳しく、時には親しく、本校の最大の特徴である、生徒に寄り添った教育を続けていきたいですね。



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