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活動報告

2020.12.20 クラブ速報

探求学習(旧ステージ週間)講座「千曲川水質調査」は、2016年よりステージ週間を活用して活動をしております。本年度は生物同好会のメンバーにて活動を行いました。本年度はステージ週間のようなまとまった時間が取れませんでしたが、有志により調査を行い、過去データと比較しわかったことを考察しました。そして、その結果を県の発表会にて発表を行いました。出場の機会を頂き、関係各位に感謝申し上げます。ありがとうございました。

【令和2年度 信州サイエンスミーティング 課題研究合同研修会兼全国総文祭予選】

主催:長野県教育委員会、長野県高文連自然科学専門部会

日時:12月19日(土)9時30分から15時40分

会場:長野県総合教育センター(塩尻市)

<千曲川水質調査(中間報告)要旨>

本年度は下水処理水の流入地点の上流と下流に、新調査地点を2か所を設け(上田大橋下、坂城鼠橋下)、河川浄化作用の実態調査をしました。発表スライド(抜粋)はこちらです。

①何を前にして・・・「千曲川の水は飲料水として利用している。近年、外来種の増加、鮎の漁獲量の低下している。千曲川の環境の実態の把握をしたい」

②どういう問題に・・・「2019年台風19号が襲来後の水生生物に変化があるのか?河川の浄化作用の解明」

③どうして・・・「台風襲来後、水生生物が減少するのではないか。また、河川の浄化作用では、汚水が流入する地点から徐々に浄化されるといわれるが、その真偽に迫りたい。」

④どういう着眼で・・・「台風の影響の本流(千曲川)と支流(産川)でのちがい。下水処理水が流入する地点の上下流域での水質の調査」

⑤何をやるのか・・・「指標生物、パックテスト、DO(溶存酸素量)の測定」

⑥結論・・・「2016年からの結果と比較して、台風19号による影響はあまり見られない。(ただし、指標生物の取得数が少なく比較ができない)下水処理水が流入する地点を境に、下流ではCOD、アンモニア態窒素、硝酸態窒素の値が大きく上昇しその後低下が見られる。」

⑦考察・・・「河川浄化作用解明に迫るには、さらに生物との関連付けが必要である。」

<発表会に参加して①>

私は課題研修会に参加して多くのことを学びました。先ず、各高校の発表を見て様々な価値観を持っている人間がいることを知りました。私の普段の生活では、考えもしないことを他の高校生たちは考え、研究し、発表していました。特に私は透明標本を作っている高校生がいることに驚きました。その透明標本の作り方は残酷でしたが、標本そのものはとてもきれいなものでした。同じ高校生なのに、作ろうと思い作るのはすごいと思いました。

次に私は、自分の考えを相手にわかりやすく伝えることの難しさを学びました。私は学校の近くを流れる千曲川の水質調査の発表をしました。発表時間が10分以内だったので、伝えたいことを分かりやすく簡単に伝えるために、口調や言葉を選ぶのが大変でした。また、質疑応答の時はアドリブで答えるのが大変でした。ステージの上に立って緊張している中で、難しい言葉で質問されて逃げ出したくもなりました。なんとか質問に答えることができたけれども、自分の答えが本当に相手が求めていた答えになったのか分かりません。

私は今回この会に参加してよかったと思います。これから先、社会で生きていくには様々な価値観の人と関わっていく必要があります。その際に、誰にでもわかる言葉で自分の考えを簡単に伝えることが大切だということを、社会に出る前に学ぶことができて良かったです。(久保山楓菜)

<発表会に参加して②>

私は今回この会に参加して、驚くこと、学べたことが沢山ありました。私は生物部門で発表会を行いました。生物の分野だけでも、透明標本からわさびの育て方、炭の話など様々なのテーマがありました。どの学校の発表も、伝え方やスライドがとても上手で、難しい言葉でも理解しながら聞くことができました。

発表するときに大切なことは、自分の伝えたいことをただ長々と話すのではなく、相手の立場に立ち、本当に知りたいことのの要点をまとめることだと思いました。質疑応答の時間では、質問をはっきりさせたいと、質問されている側も、何を答えていいかわからない状況が何度かありました。語彙力って大切だなと思いました。自分たちの発表は2人で協力して、準備してきたことを伝えられました。

講演会でも、「人に伝えることの大切さ」を学びました。今後の人生に活かせることが、人間性の部分で沢山ありました。自分とは全く違った性格、考え方の人ばかりでした。様々な人がいるんだと思いました。(小林芹菜)

<審査結果>

①物理分科会 最優秀賞 「階段上でのドミノの運動」(木曽清峰高校)

優秀賞 「スターリングエンジンの形状による回転数の差に関する研究」(野沢北高校)

②化学分科会 最優秀賞 「エメラルド単結晶の合成量およびその大きさに関する研究」(諏訪清陵高校)

優秀賞 「最強のマスクを作る!」(飯山高校)

③生物分科会 最優秀賞 「春化処理がワサビ根茎の花芽形成に及ぼす影響について」(南安曇農業高校)

優秀賞 「中・大型資料の透明標本作成方法と作例」(諏訪清陵高校)

④地学分科会 最優秀賞 「北部フォッサマグナ地域の守屋層の形成過程について」(諏訪清陵高校)

優秀賞 「空の明るさと天気の関係」(木曽清峰高校)

総合最優秀賞(ポスター発表):「階段上でのドミノの運動」(木曽清峰高校)

各分科会の最優秀賞は令和3年度の全国総合文化祭への出場が決まりました。おめでとうございます。

 

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