【軟式野球部】いわて国体 開催地の様子
30日に上田を出発し、新幹線で上田から東北新幹線新花巻駅、新花巻駅からバスで2時間30分をかけて岩手県下閉伊郡山田町に到着しました。
宿舎は、町内にある岩手県立陸中海岸青少年の家で、出場する4校で寝食を共にしています。
今日は朝からアップをし、公式練習を行いました。球場は山田町総合運動公園野球場ですが、国体にあわせるため夏の硬式野球地区大会を他会場に移し整備が行われたそうですが、その駐車場に東日本大震災で被災した県立山田病院の仮設病棟がありました(病院の新施設は9月に竣工し運用を再開しています。)
さて、山田町に至るまでの道のりで、特に大きな被害を東日本大震災で受けた釜石市、大槌町を通過しました。
釜石市内は復興が進んでおり、イオンタウン・商店街も活気を取り戻していましたが、まだまだ建設中の建物も目につきました。特に、漁港やその周辺の復興はまだまだで、新しい魚市場の建設が進んではいましたが、未だ完成しておらず寄港する漁船の数は少なく港は閑散としていました。(以下5枚、釜石港の写真)
また、大槌町は被災したエリア一面のほとんどが未だ更地のままで、通過する国道45号線沿いに、スーパーマーケットやドラッグストア、重機の整備工場ができていましたが、道路整備、区画整備、電柱整備などのインフラ整備がまだまだ行われている最中で、津波の被害があったエリアは生活するまでにはまだまだほど遠い状況に見受けられました。(以下2枚、大槌町内国道45号線からの写真)
大槌町本校ボランティアの記録 (2011年西高Live アーカイブより) その1 その2 その3 その4 フォトアルバム
さて、大会が行われる山田町も震災で大変な被害が出た地域です。死者・行方不明者あわせて818名、津波の被害と共に、市の中心部は大規模な火災に見舞われましたが断水により消火活動が行えず市街中心部のほとんどが焼失するという甚大な被害を受けたとのことでした。
コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケットなどは営業を再開していましたが、市の中心部を走る国道45号線の整備がまだ終わっていないと共に、区画整備の途中で市街地の再興はまだまだこれからといったところです。
以下2枚、山田町役場からみる市街地の風景、山田町役場も震災時は地下が津波に飲まれたとのことです。
以下2枚、山田町中心市街地周辺部、目の前に見えるのは建設中の防潮堤(高さ10メートル以上と思われます)
商店街の店舗は、仮設の建物で営業をしていました。
さて、選手達は硬式練習後山田町役場ふるさとセンターで展示されている震災の記録写真展を鑑賞、震災前と震災後の写真を見ることができました。
震災から5年半が経ちますが、まだまだ街は復興の途中。お年寄りだけでなく、道路整備・区画整備がまだ行われているため仮設住宅に住んでいるという方も多数いらっしゃるとのこと。部員諸君も写真展だけでなく、移動の車中からも復興を目にして多くを感じているところです。
明日は初戦開会式のあと、14:20から初戦が行われます。対戦校は愛知県桜丘高校になります。応援よろしくお願いいたします。