【土曜補習】第7講12月8日(土)
平成30年度土曜補習が開講中です。一般入試に対応する確かな学力の養成を目指して、講座を開設しています。また、生徒の進路実現を支援するべく、ニーズに応えた講座を開設しています。
【土曜補習7講】
開講日;12月2日(土)
講義時間;60分
対象者;特進コース全員、進学コース希望者
<生物基礎文系>
今回のテーマは腎臓の構造についてです。体内環境を維持する上で、腎臓は縁の下の力持ちの臓器です。ある学者によると、腎臓は脳と同じくらい精巧な構造を持った臓器だそうです。腎臓は血液の浄水場として24時間休みなく働く臓器です。最近の研究では、腎臓から、メッセージ物質が全身に向けられて放出されていることがわかっています。脳と同じように体の司令塔としての機能も持っているようです。
1、実験目的
ブタの腎臓を観察、解剖 を通して、腎臓の尿をつくる構造について理解する。
2、実験方法
①ブタ腎臓の質量、長径、短径、厚さの測定をする。(171g)
②全体のスケッチを行う。
③墨汁を注射器を用いて、腎動脈から注入する。その際、漏れないようにクリップで針の先端を固定する。
④腎臓を輸尿管と逆側からメスで切開し、半開きの状態にする。
3、考察
ブタ腎臓は検査のために腎動脈が切断されています。よって、墨汁の注入に苦労しました。内側から注入しているのに、腎臓の表面、外側に黒い点が出現します。これは皮質に多く分布する糸球体に墨汁が入ったためです。糸球体は約0.2mmの大きさです。糸球体とボーマン嚢と細尿管を合わせた構造が、尿をつくる最少単位(腎単位)です。
また、内部を切開すると、外側から皮質(赤褐色)、髄質(暗赤色)、腎盂(白色)の構造がはっきり見られます。腎盂からピンセットを入れると、輸尿管にピンセットが通ります。
腎臓は「沈黙の臓器」とも言われます。体内の水分量、ミネラルなどの濃度を一定に保つために日夜、黙々と働いてくれています。