平成30年度土曜補習 第2講
平成30年度土曜補習が開講しました。一般入試に対応する確かな学力の養成を目指して、講座を開設しています。また、生徒の進路実現を支援するべく、ニーズに応えた講座を開設しています。
【土曜補習第2講】
開講日;9月14日(土)土曜日
講義時間;60分
対象者;特進コース全員、進学コース希望者
特進コース文系生物基礎では、第2講は「遺伝子の発現」についてです。
ユスリカの幼虫の唾腺を取り出し、巨大染色体を観察しました。
この巨大染色体は通常の染色体の150倍から200倍にもなり観察しやすいです。
<実験の背景>
ユスリカ幼虫は将来何になるのでしょうか?
幼虫→蛹→成虫となり、私たちの血液を吸いにやってきます。
成長するに従って体の形が変化します。これは、遺伝子の発現によって引き起こされます。遺伝子はDNAの一部分でありタンパク質の設計図です。タンパク質が作られると、さまざまな形質が生み出されます。そして生き物の特徴が出てきます。ユスリカが成虫になるということは、実は、各ステージで、DNAの中の使われる遺伝子が異なるということです。
たくさんの遺伝子のうち、必要な遺伝子だけが働くように(発現)制御されています。今回は巨大染色体の縞模様、パフという膨らみを観察します。縞模様は遺伝子位置に対応するようです。また、パフという膨らみは転写をしている部分であり、まさに発現のステップ1段階の様子が見られます。
<方法>
1、ユスリカの幼虫の頭部から唾腺(透明なハートマーク状)を抜き出す。
2、酢酸オルセイン液を1滴たらし、5分待つ。カバーガラスをかける。
3、顕微鏡で低倍率150倍から600倍に上げて観察する。
※写真の青く染色されているものは、メチルグリーンピロニン染色液で染色したものです。これについては次の講義で説明します。