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活動報告

中学校出前授業御礼

2018.12.31 西高Live

本年度も、中学校さんにお邪魔をして出前授業を実施致しました。

受験を控えた中学3年生の皆さんに、高校での授業の一部を体験してもらい、中学校での学習に役立ててもらえばと考え実施しました。

教科は、国語、数学、英語、理科、社会、書道を実施致しました。
一期一会の授業でありましたが、中学生の皆さんに、学習のモチベーションを与えることができれ幸いです。これから本格的な受験シーズンを迎えますが、受験勉強を頑張ってください。また、中学校の先生方には、生徒皆さんの感想をお送り頂き、誠にありがとうございました。ご協力に感謝申し上げます。

<理科出前授業から>
テーマ;物質の三態変化
①熱運動 ②極低温の世界 (演示実験を通して)
時間;50分
準備;液体窒素、デュワー瓶、ビーカー、他
<実験の背景>
私たちは、全ての物質が原子でできているとうことを習いました。しかし、日常生活でその原子を直接見ることはできません。
どうしたら、原子、分子の存在を実感できるでしょうか。
1842年ロバート・ブラウンは、ブラウン運動を発見しました。水中の花粉を顕微鏡で観察したところ、花粉の微粒子が不規則な運動をしていることを発見しました。この現象を解明したのが、1905年アルバート・アインシュタインで、水の分子が熱運動によって不規則に動くことで、花粉が動いたのだと提唱しました。この後、原子、分子の存在が確認されたそうです。
今回はこのブラウン運動を牛乳の脂肪の顕微鏡像を使い、見てもらいました。900倍でみると確かに動いています。映像はこちらです。
それでは、このブラウン運動は温度によってどう変わるでしょうか? 原子、分子の熱運動をブラウン運動に置き換えて中学生の皆さんに考えてもらいました。
<原子分子の熱運動>
温度が高いということは、熱運動が激しいということ。
そして、高温には限界がありません。
では、低温はどうでしょうか?温度が低いということは、熱運動が穏やかであるということ。
このまま、温度を下げていくと、やがて熱運動が停止します。この温度こそ、絶対零度(ー273度)なのです。
<液体窒素>
窒素は空気中に体積比で約78%存在しています。私たちがいつも触れている物質なのです。でも、この液体の状態をなかなか普段の生活では見れません。窒素の沸点はー196℃です。絶対零度(ー273℃)まで後ー77℃です。これは、100℃のお湯から23℃の水まで温度を下げる感覚でしょうか。この極低温の世界では、驚くような現象が観察されました。実験内容はこちらです。

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