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活動報告

台風19号被災地域ボランティア・その2

2020.02.13 西高Live

台風19号被災地域ボランティア活動に参加した、吉越梓さん(3年生、塩田中)の活動を紹介します。

吉越さんは、被災地域での活動を通して、おそらく原因と考えられる「気候変動 climate change」への関心を、全校生徒皆さんにもって欲しかったそうです。吉越さんにお話しを聞きました。

「まず、始めに全国各地で台風の被害または犠牲に遭った方々に心よりお悔やみ申し上げます。私は昨年11月にボランティア活動に参加させて頂きました。場所は穂保地区(千曲川の堤防が決壊した場所)です。積み重ねられた災害ごみをとにかくトラックにのせる作業でした。畑など、まだ多くのところが泥に埋まっていました。リンゴの木は泥の影響で来年は実をつけることはできないとのことでした。樹が呼吸できないために早く泥を取り除かなくてはなりません。

ごみを片付ける場合、粉々になったガラスや釘があったりするため、長靴の中に専用の硬い中敷きを入れた方が安全です。手の怪我も注意すべきです。現地の方々は必死に頑張っていました。現地の方々のこともそうですが、土のにおいなど、現地に行ってみてわかることがあります。

長野県のボランティア活動は、まず人数において、他県より多いがそれだけではなく、自衛隊と連携して瓦礫の撤去作業を行っており、その能率の良さが注目を集めています。具体的には、地区ごとに細かく配置されたボランティアが軽トラックに瓦礫を積み、軽トラックで参加したボランティアがそれを決められた場所に運び、その先は自衛隊が引き継いで、さらに大きなトラックで県外に運び出すというシステムが出来上がっていました。これは他県では行われていなかった方法だったようで、他県でもこの方式を取り入れようと声が挙がったようです。

地域によっては復興に1年以上かかるとのことです。

台風19号に限りません。2011年3月11日に発生した東日本大震災や2018年に発生した西日本豪雨災害など、復興への道はまだ続いています。」

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