オンライン授業の研修と試行その2
新感染症の蔓延のため、休校が続いています。教務係の主導により、オンライン授業導入のための準備が進められています。今後、休校が長引いた場合、生徒の自宅にてスマートフォン、タブレット、パソコン等の端末を利用したオンライン授業を実施予定です。
生徒皆さんの、①生活習慣の確立、②学びを止めない、視点でオンライン授業を実施予定です。
4月30日(金)もオンライン授業研修会が行われました。
最初に数学科の中嶋宏昭先生の授業を拝見しました。
【オンライン授業1 数学<順列と組みあわせ>】
本日の目標【「順列と組み合わせ」は①どういう数え方なのか(理解)②どうやって計算するのか(実践)】
1、最初に、生徒に向けてアプリの操作法を説明しました。先生の画面の固定、チャット機能で質問ができることです。
2、例題1として「a,b,cの3文字を1列に並べる時の並べ方の総数を求めよ、①アルファベット順に並べて数える②樹形図を描いて数える」が出題されました。生徒は、できたら答えをチャット機能で先生に送信します。先生の画面にはクラス全員の答えが表示されます。
3、例題1の解説を黒板にて行います。生徒には、黒板での板書が表示されます。教室の授業の様です。
4、続いて例題2です。「①1、2、3、4、5の5つの数字を並べてできる5桁の整数はいくつできるか。②1、2、3、4、5の5つの数字から3つを選んで3桁の整数を作る時、いくつできるか」生徒は同じように答えをチャット機能で先生に送信します。
5、解説に入ります。一般化して、公式を導入します。全部を並べるのが、階乗(!)、選んで並べるのが、順列(nPr)です。その違いを明確にします。
6、例題3です。「5人から3人を選ぶとき選び方は何通りあるか」生徒は答えをチャット機能で送信します。
7、解説です。組みあわせの導入です。組み合わせとは、「選び方の総数」です。順列は「選んで+並べる総数」です。実は、組み合わせは順列の一部です。
5C3=5P3 /3!=(5・4・3)/(3・2・1)です。(※C、Pの前後の数字は下付きの小文字です)
この式を変形すると、
5P3=5C3 ×(3・2・1)となります。
これは、(選んで並べる総数)=(選び方の総数)×(選んだ3個の並べ方の総数)という意味なのです。公式を視点を変えて見ると、新しい意味があるのですね。
わかりやすい解説で、端末を使った双方向の素晴らしい授業でした。ありがとうございました。